・ATP250 アトランタ大会

今頃になってですが、先週のATP250 アトランタ大会では凄いことがありました。

準々決勝で、錦織圭vs添田豪の日本人対決が実現しました。

第8シードで出場の添田豪(54位)は、1回戦でX・マリッセ(71位)に4-6, 7-5, 6-4で逆転勝ちし、2回戦ではI・クニツィン(132位)を6-1, 7-5で下し、今季2度目のツアーベスト8進出でした。
対する第3シードの錦織圭は、1回戦がByeで、2回戦でR・ベランキス(147位)を6-4, 6-7(7), 6-4のフルセットで退けてのベスト8進出でした。

ツアーレベルの2回戦以上で、日本人同士が対戦するのは1973年以来39年ぶりの快挙だそうです!
(2人は初対戦です)

結果的には、6-2,6-1のストレートで添田豪が錦織圭を下しました!


正直、添田豪が勝つとは夢にも思っていませんでした。(添田ファンの方、スミマセン)

この試合、2回戦でのスコアが物語るように、錦織圭は本調子からはほど遠い出来でした。
しかし、それ以上に添田豪のテニスが良かったです。
とにかく最初から最後まで攻撃的(ライジングショットやネットプレー)で、その割にはミスが少なかったです。
ブレークポイントは確実に奪い、ピンチの時にはサーブが良く、7本のブレークポイントを全て凌いでいました。
添田豪は今日の様なプレーがコンスタントにできれば、日本の2大エースと呼べる存在になれるでしょう。
少なくとも、今は立派なツアープレーヤーの仲間入りをしています。
これで、今季2度目のツアー準決勝進出を果たしました。

しかし、準決勝ではG・ミュラー(63位)に4-6, 3-6で敗れてしまい、決勝進出は逃しました。

ミュラーは左利きのビッグサーバー。
大きな敗因は、相手サービスのリターンゲームにありました。
特にアドサイドでのワイドに切れてゆくサービスには全く対応できませんでした。
それによる焦りがあったのかもしれません。
自分のサービスゲームでも今一しっくりこない様子でした。
しかし、ブレークを許した2ゲーム以外は良く粘っていました。

結果的に決勝進出はなりませんでしたが、彼にとっては実り多き一週間だったのではないかと思います。
精神的にも、オリンピックに向けて弾みがついたでしょう。
逆に錦織圭は、体調があまり良くなさそうで、ちょっと心配が残ります。

 

7月23日付けランキング

錦織圭:ランクを1つ上げて18位となりました。
添田豪:ランクを7つ上げ、50位を突破して47位になりました!
これで松岡修三氏の最高記録46位にあと1つと迫りました。
ホント凄いことです。
十年以上誰も抜けなかった松岡修造氏のランクを同時期に二人も上回ることになれば、歴史的な快挙と言えるでしょう。
今後、日本のマスコミがどう変化するか(しないか)、ちょっと楽しみでもあります。
伊藤竜馬:オリンピックに備えての練習・トレーニングのため(?)、先週は試合出場はありません。
なので、1ランク下がって69位となりました。

 

ロンドンオリンピック(テニス)

7月25日にロンドンオリンピックのシードが発表され、錦織圭は15シードとなりました。
シングルスの添田豪と伊藤竜馬、ダブルスの錦織圭/添田豪ペアはノーシードです。
その他上位勢は、第1シードがR・フェデラー、第2シードがN・ジョコビッチとなりました。

テニスの競技日程は7月28日~8月5日となっています。
今の所、中継はNHKのライストのみで、地上波の中継予定はありません。
何とか日本人選手に頑張ってもらって、地上波での放送を実現させてもらいたいですね。